2023-05-08 [中国 特許侵害] パネル特許戦争勃発 京東方がサムスンを特許侵害で提訴

パネルの特許戦争が勃発しており、中国最大手のパネルメーカー・京東方(BOE)が、韓国サムスン電子を特許侵害で提訴し、一気に6件も提訴している。

新浪網の記事により、重慶裁判所の公共サービスサイトによると、BOEテクノロジーグループは多数の法廷発表を追加し、原告には同社のほか、重慶BOEディスプレイ技術株式会社と成都BOE光電テク株式会社とが含まれ、被告には、上海サムスン半導体株式会社、サムスン(中国)投資株式会社、東莞サムスンビジョン株式会社、サムスン半導体(西安)株式会社、天津サムスンビジョンモバイル株式会社などのサムスン関連企業、および重慶京東佳品貿易株式会社が含まれている。いずれも発明特許権侵害で重慶市第一中級人民法院に提訴されたものである。

2022年、BOEは研究開発に126億200万人民元を投資し、売上高の7.06%を占め、独立特許出願の累積件数は8万件を超え、そのうちフレキシブルOLEDに関連する特許出願は28000件以上だったと報告された。年度新規特許出願のうち、50%以上がフレキシブルOLED、センシング、人工知能、ビッグデータなどの最先端技術の分野であった。

また、IFI米国特許ライセンスランキングにおいて、BOEは5年連続で世界のトップ20にランクインしており、2022年のIFI特許ライセンスランキングでは、BOEは2195件の特許を取得し、世界11位にランクインしている。また、今年2月に発表された世界知的所有権機関(WIPO)の2022年世界PCT国際特許出願ランキングによると、BOEはPCT特許出願数1884件で7位となり、7年連続で世界のトップ10入りを果たしている。

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