日本のインディーズゲーム開発会社Pocketpairが今年1月にリリースしたオープンワールドサバイバル・クリーチャー捕獲ゲーム『パルワールド(Palworld)』が、ゲーム内の生物「パル」のデザインや遊び方により、ネットユーザーから「低価格版/リアルなポケモン」と揶揄されていた。これを受け、任天堂は先月、Pocketpairに対して特許侵害の訴訟を起こすと発表した。近日、Pocketpairはその侵害訴訟の詳細を公表した。賠償金額は僅か1000万円であるが、任天堂が『パルワールド』に対する販売差止請求が議論を呼んでいた。
任天堂と株式会社ポケモンは、9月18日に日本の地方裁判所にPocketpairに対する侵害訴訟を提起した。この訴訟は『パルワールド』が複数の特許権を侵害したことに基づいており、侵害差止命令と損害賠償を求めていた。
これに対して、Pocketpairは、8日に公式ウェブサイトで侵害訴訟の詳細を発表した。公式声明によると、任天堂は『パルワールド』が自社が保有する3つの特許を侵害しているとして、差止命令を求め、ゲームの販売停止を要求し、また、訴訟の提起日までに発生した損失に対する賠償も求めていた。
Pocketpairが公表した内容によれば、任天堂は「『パルワールド』の販売差止め」と「株式会社ポケモンに対して500万円の支払い及び遅延損失」、また「任天堂に対して500万円と遅延損失」を要求した。
Pocketpairは、今後訴訟を通じて同社の立場を示していく意向を示し、個別の問い合わせには回答しないとし、関連情報はすべて公式サイトで公表すると述べた。
Pocketpairが侵害を指摘された3つの特許は、「7545191号」、「7493117号」、および「7528390号」の三つで、いずれも2021年に申請され、2024年に許可されるもので、IP Forceによれば、最初の2つは「道具を使ってクリーチャーを捕獲するメカニズム」に関連しており、3つ目は「生物に乗ることや乗り物に乗る表現」に関連しているとされているが、詳細については今後、双方の法廷での説明を待つ必要がある。
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