【林茂仁記者/総合レポート】
米国際貿易委員会(ITC)が、中国のパネルメーカーの京東方科技集団(BOE)がサムスンディスプレイの有機発光ダイオード(OLED)技術特許3件を侵害したとの判決を下したが、BOEの関連侵害製品の米国での差止命令を求めるサムスンディスプレイの要請はITCによって却下された。
ITCの最終判決は来年3月に下される予定で、この判決はBOEのOLEDディスプレイを使用するAppleのiPhone SE 4の発売に影響を与えることになる。
韓国メディアThe Elecは、サムスンディスプレイが2022年12月に米国の輸入業者および卸売業者17社を相手にOLED特許侵害調査訴訟をITCに提起したと報じた。その後、BOEが2023年3月に訴訟の被告として名を連ねた。
報道によると、米国の輸入業者と卸売業者がサムスンディスプレイの特許4件を侵害し、BOEが3件の特許を侵害したことが判明した。BOEに加えて、これら米国の輸入業者および卸売業者が輸入および販売するOLEDは、他の中国本土のOLEDパネルメーカーからも供給されているのが原因だと推測される。
ITCはBOEがサムスンディスプレイの特許3件を侵害していると判断したが、サムスンディスプレイの「米国への特許侵害製品の輸入・販売の禁止」申請を受理していない。ITCによれば「米国の産業に影響はない」とのこと。
情報によると、Appleが1枚あたり25ドルの価格でOLEDパネルを購入しようとしたが、Samsungがこの価格を受け入なかったため、BOEがSamsungを下し、代替サプライヤーとして直接取引し、AppleのiPhone SE4のOLEDパネルの主要サプライヤーになったという。
しかし、BOEが最終的にサムスンディスプレイの特許を侵害したと判断され、BOEがAppleのiPhone SE 4に供給するOLEDパネルにも関連特許が含まれている場合、AppleはiPhone SE 4の発売を遅らせる可能性があり、さらにサプライヤーの変更を検討しなければならない可能性もある。
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