クラリベイト(Clarivate)は昨日(12日)、2025年の「Clarivate Top 100 Global Innovators」レポートを発表した。台湾経済部産業技術司の支援のもと、工業技術研究院(ITRI)は豊富な研究開発成果と高品質な特許を継続的に生み出し、8年連続、通算9回目となる「「Clarivate Top 100 Global Innovators」受賞を果たした。
ITRIに加え、今年は台湾の企業12社が「Clarivate Top 100 Global Innovators」に選出された。選ばれた企業には、鴻海、聯発科、広達、台積電、友達、台達電、緯創、瑞昱、南亜科、華邦、華碩、中光電が含まれ、過去最高の選出数となった。
特に注目されるのは、今年の受賞機関のうち研究機関は世界で3機関のみであり、ITRIがその一つとして選ばれたことだ。さらに、ITRIはアジア太平洋地域の研究機関として最多の受賞記録を更新し、三菱電機、東芝、クアルコム、ダウ、フィリップスと並ぶ国際的なイノベーション機関としての地位を確立している。過去には、アマゾン、アップル、マイクロソフトなどの世界的ハイテク企業も受賞している。
レポートでは、工研院が技術の独自性、影響力、国際展開、成功実績、特許数の5つの主要指標において卓越した研究開発力を示していることが強調された。
クラリベイトの「Clarivate Top 100 Global Innovators」レポートは、特許データを基に世界の企業や機関のイノベーション能力を分析し、科学的な特許指標に基づいて評価を行うものである。トップクラスの機関が持つイノベーションへの取り組みと優れた創造力を称えることを目的としている。
クラリベイト知的財産事業部門のプレジデントであるゴードン・サムソン(Gordon Samson)氏は、「工研院の発明数は2000年以降80倍に増加しており、イノベーションの進展が著しい現代において、グローバル百大イノベーティブ機関に選出されたことは素晴らしい成果である」と評価した。
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