車用ランプ部品メーカーの堤維西（TYC BROTHER）は、2021年に韓国のヒョンデ（HYUNDAI）および起亜（KIA）自動車から特許侵害に関する民事訴訟を提起されたが、29日に堤維西が本件に関してすでに和解に至ったことを明らかにした。
堤維西は、関係各社がすでに正式に和解契約を締結し、今後本件に関する権利主張や訴訟提起を互いに行わないことに同意したと説明した。なお、和解契約の詳細については、契約内の機密保持条項に基づき、公開されないという。
堤維西は2021年6月、ヒョンデおよび起亜が同年5月、米国カリフォルニア州の裁判所において、堤維西およびその米国子会社GENERA CORPを相手取り、特許番号478号および931号の車用ランプ特許侵害に巡る民事訴訟を提起したことを公告していた。
その後、堤維西は米国子会社と共同で弁護士を委任し、訴訟に対応してきた。4年に及ぶ訴訟を経て、29日に和解契約の締結を発表し、本件は正式に終結した。堤維西は、この件が会社の財務および事業に対して重大な悪影響を及ぼすものではないと述べている。
実際、台湾の車用ランプメーカーが海外自動車メーカーから訴訟を提起されるのはこれが初めてではない。2019年にもヒョンデ自動車が米国で、台湾の車用ランプメーカー帝寶（DEPO）およびその米国子会社に対して特許侵害訴訟を提起し、翌年には和解に至っている。
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