韓国製の一人称シューティングゲーム「SPECIAL FORCE ONLINE」を巡り、台湾で代理權の争いが発生した。前代理店のラメットは、韓国の親会社が契約を更新しない方針を示したことを知った後、意図的に親会社の権限を排除し、許諾を得ないまま台湾サーバーの運営を継続していた疑いがある。台北地方検察署は調査の結果、8日、《著作権法》および《商標法》違反の罪で、ラメットおよび致探量子の2社と、韓国籍の責任者である李鎬東を起訴した。
SPECIAL FORCE ONLINEは、台湾初期のeスポーツにおける人気タイトルであり、プロeスポーツの世界を目指す選手であれば誰もが知るゲームである。多くのチームが本作の国際大会に参加することで名を上げた。2017年に華義が代理を終了した後、親会社のCosmos Infraはラメットに台湾サーバーの運営を引き継がせた。
ラメットは当初、親会社と共同で台湾サーバーを管理していたが、2020年頃、Cosmos Infraが代理契約を更新しない意向を示したことで双方は対立した。ラメットはCosmos Infraの権限を封鎖し、代理権が10月24日に満了した後も台湾サーバーの運営を継続したため、Cosmos Infraはサーバーを停止することができなかった。これに憤ったCosmos Infraは、台湾と韓国の両地で著作権に関する訴訟を提起した。
ラメットおよび責任者の李東鎬(LEE HODONG)は当初、台湾で不起訴処分を受けていたが、高等検察署知的財産分署による再審請求を経て差し戻され、台北地検が再度調査を行った。その結果、ラメットは契約更新を受けていないにもかかわらず、Cosmos Infraに帰属するソフトウェアプログラムを無断で運営していた事実が認められ、《著作権法》違反の疑いがあると判断された。また、許可なく商標を使用した点については、《商標法》違反にも該当するとされた。ラメットは2021年に解散したものの、現在も清算手続中であり、台湾サーバーの運営は致探量子が引き継いだが、その責任者も同じく李東鎬であったため、検察官は前後2社および李東鎬を一括して公訴提起した。
現在、Cosmos Infraはゲームのライセンスを別の台湾企業である樂意傳播に付与し、新たなサーバーを開設してプレイヤーに提供している。一方、李東鎬については、韓国での訴訟が進行中であることから、現地の司法機関により出国制限をかけられている。
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