2026-01-22[特許出願、商標出願]世界トップ100イノベーター 工業技術研究院、10度目の選出

アジア太平洋地域の研究機関で首位、特許5大指標で卓越した実力 ASML、アップルなど世界的企業と肩を並べる

クラリベイト(Clarivate)は21日、2026年版「グローバル・トップ100・イノベーター(Global Top 100 Innovators)」レポートを発表した。台湾経済部産業技術司の支援の下、先端的な研究開発と戦略的な特許ポートフォリオ構築を進めてきた工業技術研究院(ITRI)は、9年連続の受賞に続き、今年で通算10度目となる同賞への選出を果たした。

今回、世界で選出された研究機関はわずか3機関にとどまり、ITRIはその一角を占めた。アジア太平洋地域の研究開発機関としては、最多受賞記録を更新し続けている。ITRIは、技術の独自性、影響力、グローバル展開、成功実績、特許件数という5つの主要特許指標において卓越した研究開発力を示し、ASML(エーエスエムエル)、アップル、三菱電機、東芝、クアルコム、ダウ(Dow)などの国際的企業と肩を並べる評価を受けた。

クラリベイトの「グローバル・トップ100・イノベーター」レポートは、長年にわたり特許データを基盤として、世界の企業・研究機関のイノベーション創出力を科学的指標で分析・評価するものだ。革新への継続的な投資と、高い創造性を発揮するトップ機関を表彰している。クラリベイト知的財産事業部門のプレジデント、マルーン・S・ムーラド氏は、「ITRIが9年連続、通算10度にわたり選出されたことは、同院が世界的な特許保護に多大な努力を払ってきた証左だ」と指摘。「先端研究の成果を実用技術へと的確に転換し、産業競争力の強化に貢献するとともに、台湾のイノベーション・エコシステムにおいて中核的な役割を果たしている」と評価した。

ITRIの張培仁・院長は、「10度目の選出は、知的財産分野における長年の蓄積と国際競争力を示すものだ」と強調。急速に変化する国際環境を踏まえ、「人材の結集」「台湾への深耕」「グローバル展開」の3大戦略を軸に、産学官連携による分野横断型の研究開発体制を強化していると述べた。大学や産業界と連携し、人材と産業を結び付ける共創型バリューチェーンを構築することで、国家の先端技術戦略を支える人材・技術基盤の確立を目指すという。また、ドローンやロボットなどの重点分野に注力し、高品質な特許技術を産業高度化の実質的な原動力へと転換。ハイテク産業の競争優位性を確保するとともに、中小・伝統産業の高度化・転換支援にも取り組んでいる。

ITRIの海外特許件数は国内特許の約2倍に達しており、国際的な特許戦略を武器に、グローバルサプライチェーンにおいて重要な役割を担う。他国との連携を通じ、台湾企業の国際市場進出を後押しし、戦略的要衝の確保を支える強力な後盾となっている。