LED大手の億光電子(2393)は知的財産権の保護を強化する姿勢を示し、3日、米国時間2月2日付で米デラウェア州連邦地方裁判所において、LED部品メーカーのルミレッズ(Lumileds)を相手取り、特許侵害訴訟を提起したと発表した。対象となるのは、億光が保有する米国特許第7,554,126号である。
億光の蘇鴻彥・副総経理は、被告が販売する特定の車載用LEDおよび高出力LED製品が同社特許を侵害していると指摘し、裁判所に対して侵害行為の差止めおよび損害賠償の支払いを求めていると説明した。
同社によれば、本件訴訟の中核技術はLEDのフリップチップ構造およびパッケージングプロセスに関するもので、N電極とP電極の面積比を最適化することにより、LEDチップと半田材料との高い密着性を確保し、優れた放熱性能とパッケージ信頼性を実現する点に特徴がある。これは高級車向け照明市場において不可欠な基盤技術だという。
億光は、市場における不正な特許侵害行為に対しては断固たる姿勢で臨む方針を改めて強調。現在、米国、中国、日本、欧州、韓国、台湾などで多数の重要特許を取得しており、今後も知財ポートフォリオの強化を通じて競争力の向上を図るとしている。
本訴訟の業績への影響については、現時点で同社の財務および事業運営に重大な影響はないとの初期評価を示し、今後は訴訟の進展を注視するとしている。
業界関係者の間では、億光が米国で訴訟に踏み切ったことは、高付加価値な車載用LED分野における事業展開が収益回収段階に入ったことを示すものであり、法的手段を通じて競争優位性を一段と強化する狙いがあるとの見方が出ている。
