2026-04-24[特許出願、商標出願] リチウム電池技術を中国企業に漏洩 長春化工の元管理職二人が起訴される

国内大手石油化学企業「長春化工」の元課長の劉氏および卓氏が、同社が独自開発したリチウム電池用ラミネート技術を長期間にわたり中国広東省の企業「盈華電子」に漏洩した疑いが持たれている。二人はその後、相次いで同社に引き抜かれて転職しており、苗栗地方検察署に「営業秘密法」「著作権法」「両岸人民関係条例」違反などの罪で起訴された。

長春化工は国内有数の企業で、苗栗市や中国東北部などに工場を持っており、同社が独自開発したリチウム電池用ラミネート材料にまつわる技術は、世界シェア首位の中国企業「寧徳時代」が使用する電池安全包装材の重要な供給源となっている。この独自技術により、台湾の化学業界が低迷する中でも長春化工は良好な業績を維持してきた。同社は、この技術流出による商業的損失は推定困難としている。

長春化工は1年以上前から、二人が同社のリチウム電池ラミネートなどの重要技術を不正に持ち出し、中国広東の盈華電子に漏洩したことを疑っていた。その後2人は相次いで退職し同社へ転職したため、同社は苗栗県調査局に告発し、苗栗地方検察署の検事により捜査が行われた。

捜査によると、劉氏および卓氏はそれぞれ2018年、2022年から2024年12月までの間、長春化工のリチウム電池ラミネート材料にまつわる技術に関する営業機密、すなわち生産方法、技術、工程、原料の組成などの情報を、社内共有メールから自身の個人メールへ送信し、さらに携帯電話に保存した上で、通信アプリ「WeChat」を通じて中国広東の盈華電子関係者に送信して漏洩し、同社の営業秘密および著作財産権を侵害したとされる。

卓氏は長春化工退職後に盈華電子へ転職し、2023年8月には劉氏を同社に引き抜いた。劉氏は管理機関の許可を得ずに台湾で事務所を設立し、違法に盈華電子の業務に従事するとともに、前勤務先の営業秘密を同社に漏洩したとされる。