スイスの高級時計ブランド、IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)の腕時計が、わずか2,600台湾ドルで販売されている。台中港務警察総隊は、Facebookのグループ内でIWC、ロレックス、オーデマ・ピゲなどの高級ブランド時計が数千台湾ドルという格安価格で販売されていることを発見。購入して証拠を収集したところ、いずれも模倣品であることが判明した。今年4月、警察が鄭姓の男の自宅を捜索した結果、屋上の貯水槽から中国製の模倣腕時計130本を押収した。台北地方検察署は捜査を終結し、商標法違反の罪で鄭容疑者を起訴した。
台中港務警察総隊によると、警察官がインターネット上を巡回していた際、鄭容疑者(43歳)がFacebookを通じてIWCの高級時計を低価格で販売していることを発見し、不審に思ったことから調査を開始した。鑑定の結果、模倣品であることが確認され、さらに「オーデマ・ピゲ」「ロレックス」「シャネル」など複数の有名ブランドの時計も販売していたことが判明した。警察はその後、長期間にわたって証拠を収集し、今年4月、裁判所が発付した捜索令状に基づき、台北市内にある鄭容疑者の自宅を捜索した。
しかし、警察は自宅内で模倣時計を発見できなかった。一方、大量の腕時計用空箱や梱包用段ボール箱が見つかり、鄭容疑者がインターネット上で多数の商品販売を掲載していたことと照合すると、現場にあった実物の時計の数と明らかな食い違いがあった。警察が追及したところ、鄭容疑者は捜査を逃れるため、屋上の貯水槽を意図的に空にし、模倣時計やパソコン本体などの機器をその中に隠していたことを認めた。
警察は供述を受け、狭い貯水槽内を捜索し、模倣腕時計130本を押収した。権利侵害品の市場価値は9,000万台湾ドルを超えるとみられている。鄭容疑者に前科はなく、本人は金に困っていたため、中国製の安価で粗悪な偽ブランド時計を購入し、インターネット上で販売して利益を得ようとしたと供述している。
台中港務警察総隊は、インターネットで買い物をする際、価格の安さだけを理由に購入することのないよう消費者に注意を呼び掛けている。特に、市場価格を大幅に下回る有名ブランド商品については警戒を強め、出所が不明な商品や価格が異常に安い商品を購入しないよう呼び掛けている。模倣品を誤って購入しないためにも、慎重な判断が必要だとしている。
