2026-03-24[特許出願、商標出願]インフルエンサーの「開封ライブ配信」が海賊版の温床に 刑事警察局、侵害ゲーム7万点超を押収 被害額は11億台湾ドル超

「レトロアーケード」や「懐かしの開封レビュー」を掲げる複数のYouTube配信者がチャンネルを運営し、多くのゲームファンを集めていた。しかし、刑事警察局知的財産権大隊の捜査により、海賊版グループがこうしたライブ配信を利用して視聴者を誘導し、オンラインと実店舗を組み合わせた形で海賊版ゲームを販売していた実態が明らかになった。

警察は張容疑者ら3人を摘発し、7万点を超える侵害ゲームデータを押収。被害総額は暫定的な試算で11億台湾ドルを超えるとみられている。

知的財産権大隊によると、張容疑者を中心とするグループは、販売するゲーム機に大量の無許可ゲームソフトをあらかじめ搭載していた。対象には、SNK(アジア新日企画股份有限公司)の人気IPである「ザ・キング・オブ・ファイターズ」、「サムライスピリッツ」、「メタルスラッグ」などの名作タイトルが含まれていた。

張容疑者らは複数のYouTube配信者と結託し、表向きはネットユーザーとの技術交流やレビュー共有を装っていたが、実際には実店舗やECプラットフォームと連携。動画コンテンツを通じて視聴者を特定のShopeeアカウントや、新北市・台中市にある実店舗へと誘導していたという。こうした手法は、正規ライセンス市場に深刻な影響を与えていた。

捜査チームは台中地方検察署の指揮の下で捜査を進め、昨年11月以降、新北市三重区と台中市豊原区にある2カ所の実店舗を家宅捜索。パソコン本体、携帯型・据置型ゲーム機、大量のメモリーカードや外付けハードディスクを押収した。

初期調査の結果、侵害ゲームデータは7万4027件に達し、被害総額は11億台湾ドルを突破した。警察は今後、著作権法および商標法違反の疑いで、全案件を台中地方検察署に送致し、引き続き捜査を進める方針だ。